模試の注意


<小学校受験>合格につなげる模試の使い方

◆模試を受けるときに押さえておきたいポイント

 模試を受けるときに、以下の点に気をつけて子どもの状況を確認しましょう。

 「学力面」

 ○普段であればできていることが、模試でもできているかどうか?

 ○出来ている分野はどこであるか、苦手な分野はどこであるか?

 ○偶然できたのか、理解してできていたのか?

 ○できていない問題はどの程度までは理解することができているのか?


 「行動面」

 ○試験中の待ち時間をどのようにして過ごしたか?

 ○親から離れ、会場の教室まで問題なくいくことができたか?

 ○大勢の知らない子と一緒になって、緊張感が高まりすぎていなかったか?

 ○見知らぬ子どもと仲良くなって騒ぎすぎていなかったか?


 [その他]

 ○子どもが自ら、どんな問題が出たのかを覚えているかどうか?

 ○子どもが自ら、どの問題ができていなかったかを話せるかどうか?


◆模試を受けたあとの注意点

○まずは「がんばってきたね」と褒める

子どもは、小さな体で緊張する雰囲気の中で試験を受けてきています。まずは、その中で頑張ることができた子どもを褒めてあげましょう。試験に対する拒否感をなくすことが大切です。


○できたか、できていないかを聞きすぎない

子どもは親に怒られないかどうかを気にするようになり、どうやれば親に怒られずに済むか、というこ とに目をむけてしまいます。 食事の時などに「どうだった?」と聞きましょう。焦らなくても、結果が送られてくれば、正式な情報がわかります。 

 

○難しくて、がっかりしている子どもに対して怒らない

がっかりしている子どもは、「できなかった」ということを理解しています。もし、できないと思った問題を答えることができたら、「そこをできるように一緒に頑張ろうね」と励ましましょう。


○できた問題も、勉強は続ける

できた問題についても、勉強はやめず、苦手な分野とのバランスを考えながら、実施していきましょう。


出典: 相模原 幼児教室 ジニアス Infant class


模試(模擬試験の活用)

小学校受験をするならば、小学校受験模試を受けてみたほうが良いと思いますが、


模 試を上手に活用しないとまっ たく逆効果となってしまうこともあります。


また、小学校受験の模試と言っても1回の受験料は1万円弱から2万円弱程度です。


それだけのお金を払ったのに効果がないのではお金をドブに捨てるようなものです。



ですから、小学校受験模試を効果的に活用し なくてはなりません。


まず、小学校受験模試において、偏差値や合格の可能性の判定などを見て一喜一憂してはいけないと 思います。


1回の模試の結果だけで志望校に合格できる実力があるかは判断できません。


たまたま、子供が得 意な問題が多く出題されたとか、受 験人数が少なかったり

優 秀な子供が受験していなかったために、

偏差値が本 来の実力より高く出た可能性もあります。


また、学 校によって試験項目が大きく違うからです。


小学校受験模試は志望校に合格できるかどうかを探るのではなく、


子供の弱点を知ることと、

受験本番の雰囲気に慣れるた めのシミュレーションの場として活用するのが良いと思います。

 

出典: 小学校受験.com


模擬テストはこう受ける!

 学校入試では秋の本番に向けて各種模擬テストの受験者が増えてきます。そこで効果的な模擬テストの受け方について考えてみます。


小学校入試では秋の本番に向けて各種模擬テストの受験者が増えてきます。そこで上手な模擬テストの受け方について考えてみます。また幼児教室の杉山先生にもご意見を伺いました。


ガイドの私に、つい先日「国立小学校を第一志望に考えているけれど模擬テストを受けた方がいいか?」という質問が読者からありました。


もちろん答えは「イエス」です。しかしそれは中学や高校受験のイメージで模擬テストを捉えられると間違ってしまいます。というのは、小学校入試における模擬テストは合格可能性を測る物差しではないということです。


それは受験生が幼児だということもありますし、入試自体に不確定な要素が多いからです。その特性を知った上で大いに利用されるといいでしょう。


以下は杉山教室メモより抜粋です。

私立や国立の入学試験を考えている場合、本試験前に幼児教室等の模擬試験をお勧めしています。


しかし、幼稚園や小学校入試に関しては、模試結果の偏差値があまりあてにならないのが正直なところでしょう。

●模擬テストはいつも上位5位から下がったことがなかったけれど実際の入試では不合格だった。

●反対にいつも評価が低かったのに合格を勝ち取った。

という事例はよくあることなのです。


偏差値があてにならないという理由は幼児の場合、その日の体調、出題の傾向、口頭試問でのテスターとの相性などが大きく影響して点数にひびくからです。


例えば

◆朝、兄弟とケンカしてしまって泣きながらテスト会場に向かった・・・

◆テストに向かう車中で寝てしまって寝起きのまま会場に入った・・

◆問題に答える際印ちがいでゼロになった・・

◆体操のテストが前回は苦手な〈ボール遊び〉でゼロだったが今回は大好きな〈縄跳び〉だったので満点だった・・

挙げればキリがありません。したがって試験の結果に一喜一憂するのはナンセンス。


それでも模擬試験をお勧めするのは知らない場所で知らないお友達に囲まれて初めてのテスターから出題を受けるといった事に何度か慣れておくのは子供にとってよい心構えが出来ると思うからです。


ですから、いつも通っている教室のテストでないものを体験してください。ただし日曜日の度に模試めぐりというのは逆効果も考えられて、感心しません。


よく 塾慣れしているような子供より手付かずの子のほうが学校に好まれる・・などどいう話も聞きますが近年の受験状況からみて、「当日、入学試験会場が初めてのペーパーテスト経験・・・」というのは子供に不親切ともいえるでしょう。


模擬テストの結果が出たら

●この時はよく集中してたね・・、

●案外堂々とやってくるものだ・・

●出来ると思っていたけれどちょっと角度を変えた出題には弱いところがあるんだな~・・・

という程度の分析に留めておきましょう。


結果が出る頃、当の幼児はテストの時のことは覚えていないでしょうからゆめゆめ『なんでできないの? いつもやっているでしょう!』などと、しかる材料にだけはなさらないでください。(復習しない事ではありません!)

ポイントをおさらいすると

◆模試結果の偏差値は当てにならない

◆見知らぬ場所・先生での試験に慣れる

◆お子さんの良い点、不足している点を確認する

また教室に通っておらず、自宅学習で準備してきた場合には

・○をつけると○で囲むの違いが判っているか

・○が閉じているか

・△の角がはっきり判るように描けているか ・×印をつけるの「×」が十字「+」になっていないか

などの約束事について試験を受ける前に確認しておくといいでしょう。模擬試験に際しても、テスターの先生から説明があるはずですが、その場で初めて聞くのと一度聞いているのとで違ってくるからです。


出典: All About


模擬試験

小学受験の模擬試験は、入試本番の秋までに、毎週のように行われています。


幼児教室が主催するものや、塾が行っているものもあり、


規模も大小さまざまです。



試験会場は、幼児教室や小学校、市民会館などで行われています。



試験内容は、志望校別ペーパーテスト、行動観察実力判定模試など、


さまざまなタイプがありますね。



もし、希望する学校の模試があるなら、一度、受けてみることをお勧めします。


志望校別の模試では、その学校の過去問題などを参考にし、


出題傾向に合わせて作られています。


ですから、小学受験本番の練習にもなります。



ただ、小学受験の模擬試験の偏差値は、あまりあてにならないと言われています。



その理由として、幼児の場合、その日の体調や、出題傾向、


口頭試問での相性などで、試験の出来が大きく影響するからです。



ですから、模擬試験は、結果に対して一喜一憂するのではなく、


試験というものに慣れることに重点を置いてください。



そして、模擬試験が頻繁に行われているからといって、


毎週のように模擬試験めぐりをするのも、あまりお勧めしません。



模擬試験のように、いつもと違う場所に出向き、


知らない人に囲まれて試験を受けるというのは、


大人が考える以上に、子供にとって負担になります。



小学受験を目指しているといっても、たまの息抜きは大切です。


子供の様子をみながら、必要な模擬試験のみ受けるようにしましょう。


出典: 小学校受験で合格を勝ち取る3つの方法


模試試験の両親面接

この時期の模試となると、親の面接が組み合わされているものも少なくありません。

初めて私立小学校受験を経験するお父さんお母さんにとって、大きなプレッシャーとなるものです。

 

私もそうでしたが、良い点を取ってやろう・・・等と気負うことは逆効果となります。

お母さんも、普段あまり手伝ってくれないお父さんに「頑張ってよね」なんて言ってしまわないよう、気を付けましょう。

余計なプレッシャーは、結果に悪影響を及ぼすものなので、気負わず気取らず、爽やかに初心者であることを恥ずかしがらないで、面接に臨めると良いと思います。

 

人生経験はさて置き、面接を担当される先生方は、皆さんかなりの面接経験者です。

教育のこと、学業のこと、子育てのこと、子供を育てていらっしゃる親よりも詳しく、より深く考えておられる方ばかりです。

高説ぶってお話されたり、物知り顔でお話されても、結局は知っている人からすれば稚拙な話しで滑稽なものです。

 

どれほど考え抜いたと思われる志望理由も、客観的に見れば穴はあるものです。

面接では、親ももう一度「謙虚」と言う言葉が持つ本来の意味を再検証し、理解しておく必要があります。

 

 

 

知恵袋などでも多い質問として、面接時の服装があります。

紺色じゃなきゃ駄目なのか・・・疑問に思う方も多いかも知れません。

どこからともなく、紺色でなければ駄目だと言う『噂』まで流れています。

これからお世話になるかも知れない先生方とお話をするのですから、それなりの礼を尽くすのは、当然のマナーです。

しかし、マナーに沿ってさえいれば、親子で紺色に揃えたりする必要は全くありません。

 

注意しておきたいのは、服の色ではありません。

普段から着慣れているかどうかです。

子供たちも、初めて着るキチンとした服装で、平常心のままいられるわけはありません。

服装でも、余計なプレッシャーは掛かってしまうものなのです。

そのため、何度も着慣れておく必要があります。

面接対応が含まれた模試には、そのような意味も含まれています。

 

学校側は一般的に、「堅実な家庭を築くお父さん、それを支える謙虚なお母さん」を求めています。

それが身だしなみとして現れます。

装飾品はマリッジリングだけにし、化粧も香水も控えめになさるのが、賢明であり無難です。

 

 

入室時、これも意外と現地で打ち合わせをするご家庭が少なくありません。

 

ドアはノックしてはいるのが常識ですが、ドアが開いている場合はどうでしょう?

この場合は、開いているドアをノックします。

カーテン等で仕切られている場合は、『失礼します』と声を掛けてから様子を見ます。

 

入室には、お父さんが先に入り、お母さんの順で入ります。

レディーファーストを考えれば逆でも可です。

 

本番の面接であればお子さんも一緒になります。

お子さんが真ん中であれば、取りあえず問題は無いものです。

しかし、本来は、お父さんが先頭で入室することが大前提です。

 

この入室時、お父さんやお母さんは『失礼します』と言って入室しますが、お子さんは『こんにちは』です。

お子さんまで失礼します・・・はさすがに大袈裟です。

入室時の挨拶が出来ないお子さんが、たくさんいるそうです。

緊張しているのだから当然かも知れません。

子供が挨拶をしなかったから不合格や減点・・・にはなりません。

それよりも、その場で叱って挨拶をさせることの方が問題です。

スルーする方が良いでしょう。

 

座席に座るのにも、マナーがあります。

三人が揃ってから、先生の誘導に従って席に着きますが、この時も『失礼します』と言って席に座ります。

三人同時に座るのではなく、お母さんは子供が座るのを見守った後に座ります。

席に座るまで、何度『失礼します』を繰り返すのか・・・なんだか変な話です。

でも、そこまでしておくのが無難です。

 

この時に注意したいのが、お子さんの座り方です。

『椅子に浅く座り、両足を揃え、手を膝に・・・』これが基本です。

何度も家庭で練習をし、反復して子供に慣れさせる必要があります。

言葉で伝えても、子供は絶対にその通りには出来ません。

 

食事等の時も、そのように子供に躾けることが必要です。

これも普段の生活習慣の一貫と見られます。

 

 

面接の模試でも本番の面接でも、必ず聞かれる事柄があります。

志望理由です。

 

やってはいけない代表格、それは学校の教育方針や建学の精神や校訓、教育理念などを、そのまま淡々と話し始めてしまうことです。

このように話してしまうと、ご家庭の育児の姿勢に学校の方針との共通点が見出せません。

 

①私たちの子どもには、このような家庭の教育方針で育ててきた。

②学校を調べてみたら、○○学園小学校(フルネームもしくは御校)の教育方針と共通するところがあった。

③説明会等で話を聞いて共感した。

④だからこの学校を志望した。

 

要約すれば、①~④のように順を追った話になります。

簡単なエピソードを交えてお話されれば、もう完璧です。

 

最も的確な学校選びとは、ご家庭の教育方針と学校の教育方針に違和感のないことです。

志望理由の決め手となるのは、学校の建学の精神や教育方針なのは間違いありません。

しかし、それがどうご家庭と共通な思想が有るのかを、説明しなければならないのです。

 

面接での一番重要なのは、この志望理由が全てと言っても過言ではありません。

分かりやすく、簡潔に、でもしっかりと相手に意図が伝わるような内容を考えなくてはなりません。

 

 

また、お子さんの長所や短所ですが、育児で上手くいっているところが長所で、そうでないところが短所として表われていませんか?

短所は、ご両親の育児の反省点です。

お子さんの短所を考える前に、そのように育ててきたことに目を向けるべきではないでしょうか?

うっかりすると、『そんな子供に誰がした?』となってしまいます。

 

 

模試のお話とはちょっと逸れてしまいますが、かなり以前に、慶応義塾幼稚舎の願書に同封されていました「第一学年入学志願者心得 入学受験について」と言う小冊子がありました。

その中に以下のような一節があります。

 

甚だ当たり前のことであるが、子供は手塩にかけて育てるものである。

両親が手塩にかけて、心を尽くして育ててきた我が子を受け取らない学校があるなら、行かなくても一向に差し支えない。

 

私も同感です。

ですが、それには育てるのに手塩に掛けたと言える子供でなければならないのです。

親の相当な努力が必要であること、模擬試験はその成果が問われるものの一つです。

面接での対応の一言一言が、手塩に掛けた説明です。

それなくして、面接の対応は上手く行きません。

 

大切なのは、気構えではなく、普段通りの話が出来るように、普段から教育方針に沿った生活を送っていること、それがお話を上手にするために大事なのではないかと思います。

 

出典: 私立小学校受験案内(?)