幼児教室ってどんなところ?通うメリットは?



受験対策だけじゃない、幅広いニーズに対応


小学校受験の試験の種類


幼児教室は、小学校入学前の幼児のための学習教室です。幼稚園・小学校受験のための受験対策や、日常生活スキル・マナー、受け答えの練習、音楽・リトミックなどの音感、運動教育、英語やお絵かきなどニーズによって、コース設定がされています。


大手から個人まで、教室は全国的にありますが、その特色や教育方針などは一つひとつ異なっており、専門の検索サイトも存在しています。早期教育が珍しくない現代ではそのニーズも高く、安くない学費に反して、教育に関心の高いご家庭の需要は高くなっています。


また、教室が増えている背景には現代の家庭事情も影響しています。小学校受験には色々な経験が役立つと分かっていても、共働きで一緒に遊ぶ時間が少ないというご家庭にとって、幼児教室は強い味方になっています。





幼児教室に通うメリットは?


受験対策の面でいうと、「試験に対して場慣れができる」という点です。小学校受験では第3回 小学校受験の試験は何をするの?試験対策は?でも述べた通り「行動観察」という試験があります。これは5~10人のグループで行われ、場慣れしていないと当日緊張してしまいます。


また受験対策以外にも、実は大きなメリットがあります。それはお子さまの「将来的な可能性を伸ばしてくれる点」です。幼児期には右脳を使用することで、瞬間的な暗記や芸術、空間認識、直感的な思考を行う力が発達していきます。この教育を行ってくれるのが幼児教室です。この力を幼児期から養っていれば、小学校受験だけでなくこれからの人生において勉強する力をアップすることができます。





幼児教室の選び方のポイントは?


入学試験に対する親の心構えは?

幼児教室を選ぶ際に気になるのが「いつごろから通うのがいいのか」「費用はいくらぐらいかかるのか」「どのくらいの規模がいいのか」「よい教室のみきわめ方は」だと思います。このあたりについてみていきましょう。


いつごろ通うのがいいのか


正解はありませんが、受験の2年前に通い始めると余裕を持って受験に臨めます。半年前から通う例もありますが、あまりに短いと進路変更をする際に親子ともに焦ってしまいます。



費用はいくらぐらいかかるのか


通う期間・教室によって異なりますが、チェックポイントとして以下の二つがあります。


【1】基本コースに含まれている内容と、別料金がかからないかの確認

【2】教材費が含まれている金額なのか


他と比べて安い場合は、このあたりに気をつけておくといいでしょう。



どのくらいの規模がいいのか


結論からいうとどちらもメリット・デメリットがあります。少人数制の場合はレベルが同じでないと授業がスムーズに進みません。大人数の場合は行動観察の練習にはなりますが、きめ細やかな指導が受けられない場合もあります。このあたりに関しては一番難しい所です。



よい教室のみきわめ方は
ポイントを絞ると二つあります。一つ目は「通常授業の見学ができるか」です。これは幼児教室に限らないことですが、普段生徒がどんな授業を、どんな顔をして受けているのかは、教室の雰囲気を判断するうえでとても重要なことです。
二つ目は「学校情報をどれだけ持っているのか」です。これは幼児教室の強みでもあります。販売されている書籍などでも情報は得られますが、生の情報をどれだけ持っているのかは気にしたいポイントです。




ココがポイント!

幼児教室に通ったからといって、必ずしも受験に合格することが約束されるわけではありません。しかし一ついえることは、「勉強する下地」は伸ばすことができます。小学校受験の合否に限らず、中学受験、高校受験、大学受験など20歳になるまではたくさんの受験が待ち構えています。その時に勉強する下地を持っているかどうかは、大きな分かれ目といえます。