受かっても人生台無し!? せっかくのお受験経験を「マイナスにしてしまう」親の特徴とは


小学校受験を考えて、子どもを幼児教室やお受験塾に通わせようと考えているママも少なくないことでしょう。

でも、受験の経験を生かすも殺すもママの対応次第だったりするんですよ。

今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者・立石美津子が、お受験塾に通わせる親の心構えについてお話します。

 

■お受験する上での大前提とは


良い小学校に入学させて、中学・高校・大学とエスカレーター式に進んで、一流企業に就職して、良い人と結婚して幸せになる……。

こんな“未来予想図”を描くママの多くは、子どもを有名大学の付属小学校に進学させるためにお受験専門の幼児教室に通いはじめます。

でも、お受験をする気を付けなければならないことがあります。

それは“苦痛の中で学習させること”は絶対にNGだということ。お行儀をよくすることも、プリント学習や積み木やパズルの課題も嫌々やらせると何も身に付きません。楽しみながら通わせることが大前提なのです。 



■お受験期間中に絶対に言ってはいけないこと


受験をするために計画を練り、それなりの塾に行くことは大切です。

でも、その時、絶対にかけてはならない言葉があります。

それは、「このパズル出来ないと不合格になるよ」と脅したり、「合格するためには嫌なことでも我慢してやりなさい」と、否定的な言葉をかけること。

こんな言葉を人生のスタート時期である幼少期にかけられて育つと、マイナスの思考回路が形成されてしまいます。

だからと言って、幼少期に勉強させること自体が悪というわけではありません。

例えば、受験塾でやっているパズルの楽しさや、プリントを完成させる達成感が味わえるなど、勉強そのものが楽しめるように導ければ、受験でダメージを受けるどころかむしろプラスになるのです。

 

■マイナス思考の原因は幼少期にある


勉強することをプラスとマイナス、どちらで捉えるのかは、その人の物事の考え方によって異なります。

例えば、コップに水が半分入った状態を「まだ半分もある」と捉える人と、「もう半分しかない」と捉える人がいますよね。事実は“コップに水が半分入っている”ということだけなのですが捉え方は実に様々です。

この感じ方の違いって、実は子どもの頃から体験してきた様々な事項を“将来のために”と苦痛の中で我慢してこなしてきたのか、楽しんで取り組んできたのか違いだったりします。

“将来のために”と辛い思いをさせると、せっかく希望の小学校に入れても、また次の課題に目が行ってしまいます。テストで良い点数を取らないとダメ、一流企業に入社できないとダメ……と人生を楽しめず、社会人になってそれなりの給料をもらっても「○○さんはあんなにもらっているのに」と不平不満を言い続けることになります。

このように、幸せを手に入れるためにいろいろなことをガマンして辛い思いをしていると、目的を達成しても満足が得られなくなってしまうのです。 

 

いかがでしたか。

“今が幸せでなければ、将来の幸せは絶対に手に入れることができない”。受験に挑む親はこのことをしっかりと頭に入れておいてくださいね。



2015.9.3 it mama 引用