青木裕子 小学校受験する?しない? 悩み中

 

青木裕子 小学校受験する?しない? 悩み中

 

 

 

昨年1月に第2子を出産し、現在3歳と1歳の男の子を育てるフリーアナウンサーの青木裕子さん。今年4月に長男が幼稚園に入園し、今まさにこれからの子どもの進路について考えているところだそう。



 男の子2人の子育てエピソードや育児と仕事の両立、今後の子どもの教育について、自然体で語ってもらいました。夫のナインティナイン・矢部浩之さんの“パパぶり”も紹介します。3回に分けてお届けする1回目は、「子どもの教育について」がテーマです。

●育っている場所も環境も違うので、経験則で言っても仕方ない

日経DUAL編集部(以下、――) 今年の4月にご長男が幼稚園に入園されたということで、おめでとうございます。今はまだ年少さんですが、今後のお子さんの教育についてどのようにお考えですか?

青木裕子さん(以下、敬称略) これが正解!と言えるものはないのかもしれませんが、子どもにとってどうすることが一番なのか、今まさに悩んでいるところです。

 夫と教育について話すときも、「自分たちがこうだったから、こういう環境で育ったから、という前提で考えることはやめようね」と言っています。育っている場所も環境も違うので、経験則で語っても仕方ない。私は高校まで公立で大学受験をしたので、もともと何がなんでも私立という考えではないのですが、息子の家庭環境は私の子ども時代とは違うので、同じ道がいいのかは分かりません。

 具体的にいうと、うちの近所では中学受験がスタンダードなんです。そうすると、公立の小学校に行かせたら、中学受験を検討することになります。となると、中学校受験と小学校受験はどちらがいいのか、幼稚園を選ぶ段階で考えました。

 

 

●小学校受験vs中学校受験!? まさにいま勉強中

―― まだお子さんが小さいのに、中学校受験についても考えていらっしゃるんですね。

青木 ちょうどお友達のお兄ちゃんが小学4年生で、小学校受験も経験されているんです。今、中学受験の準備を始めていて、小学校受験よりも中学受験のほうが大変、と言っていました。長男は3月生まれなので、もしかしたら中学受験はすごくつらいかもしれない、それを避けるためには、小学校受験をしたほうがいいのか、など今勉強しているところです。

 色々な本を読みましたが、たまたま手に取った一つが『中学受験をしようかなと思ったら読むマンガ』(日経BPムック 日経DUALの本)。マンガで読みやすく、参考になりました。この本を読むと中学受験は大変だな、と思います。スポーツや習い事など、続けていたことをどこかでやめさせなければいけないとか、小学生なのに夜寝るのが遅くなるとか。準備期間が3年間というのも長いですしね。

 一方、中学校受験をすると子どもの自信がつくと言われています。特に男の子はやらせたほうがいい、と言われたこともあり、確かにそうだなと思います。

 

 

●こんな大人に育ってもらいたい、という欲は強くない

青木 家庭環境についても考えるところがあります。父親の職業を全員が知っていて、色々な人に注目されるというのはすごく特殊な環境。それは息子たちが背負っていかなければいけないものにしても、小学生で強いるのは時期尚早なのではないか。だったら、公立よりも私立のほうが彼らにとって落ち着いた生活を送ることができるかもしれない、など、色々な選択肢を考えています。

 こんな子に育ってもらいたいとか、こんな大人になってもらいたいとか、そういう要望は強くありません。元気で自分という芯がある人間になってもらえればいいなと思うのですが、必要ではないリスクはいらないかな、ということはよく考えています。

●幼稚園を決めるとき、夫も全部見学に

―― 夫婦できちんと会話されているんですね。

青木 会話になっているのか、私が一方的に話して夫が「せやな~」と言っている気もします(笑)。

 結婚して彼も学んだのか、私にあまり逆らわない(笑)。私が話したことに対して、「でも……」ってあんまり言わないです(笑)。この間はこう思ったけれど、今日やっぱり人に聞いたらこう思った、ということもあるので、夫に全部言うことにして、コミュニケーションを取るようにはしています。きっとそのうち夫も、考えがまとまったら私に伝えてくるのかな、と思います。

 幼稚園を決めるときも、夫もすべて見学に行きました。実際に子どもが幼稚園に入るとなるまでは、幼稚園に特色があると思っていなくて、通えればどこでもいいや、と思っていました。けれど、見学に行くと本当に園によって違っていて、そういうのを目の当たりにすると、ここはちょっと嫌だなとか、違う気がする、というのが出てきました。最終的に夫婦の意見が一致したところに決めました。

 

 

●公立、私立は関係なく、フラットに見ていいと思った所に通えたらいい

―― 下のお子さんも同じ幼稚園に進ませたいとお考えですか?

青木 同じところに行けたらいいな、と思っています。別々の幼稚園になり、運動会が2回あったらどうしようと思って(笑)。小学校も、そこは悩みどころですよね。受験すると絶対に同じところに行けるとは限らないので。

 うちの周りにとっても評判のいい公立小学校があるので、見学に行って雰囲気をみたいと思います。単純に小学校受験をする、しないとかではなく、その学校が気に入るかどうかということだと思うので。小学校によって雰囲気も違うし、受験のシステムも違います。公立、私立ということは関係なく、全部フラットに見てここがいいな、と思った学校に通うことができたらいいなと思います。

青木裕子

フリーアナウンサー

1983年1月7日生まれ、慶応義塾大学・経済学部を卒業し、2005年TBSテレビにアナウンサーとして入社。『サンデージャポン』『News23x』をはじめ、報道やスポーツなど多くの番組を担当、その天真爛漫な人柄で注目を集めた。2012年12月末にTBSテレビを退職し、フリーアナウンサーとして活動をスタートした。2014年3月、第一子を出産。同年12月、妊娠・出産・子育ての日々をつづった『母、妻、ときどき青木裕子』を出版。2016年1月、第二子を出産。2児の母として充実した毎日を送っている。

 

 

2017.11.14

日経デュアル から転載