小学校選びについて


【ママからのご相談】
保育園児のママです。息子の小学校の選択で悩んでいます。今住んでいる区では進学する小学校が選択できますが、同じ保育園の仲がよい友達のほとんどがA小学校に進学するようです。先日小学校の説明会に行ったところ、B小学校のほうが雰囲気がよいので B小学校にしたいのですが、息子の様子を見ていると悩みます。どうすればよいでしょうか。

●A. 見学して親の教育方針を第一に。仲がよいお友達と小学校が別になっても心配は無用です。

ご相談ありがとうございます。ママライターの馬場じむこです。

最近、公立の小学校でも進学する小学校を選択できるケースが増えてきました。しかし、選択できるようになったが故に悩むこともありますよね。

今回のご相談について、東京都で親子の教育相談を受けていらっしゃる臨床心理士の先生にお話を伺ってきました。



●小学校は親の考えで選択するのがおすすめです

『小学校選択の場合、保育園や幼稚園で仲がよい友達が別の小学校に入学予定というのはよくある話です。その友達が同じマンションに住んでいたとしても、兄弟と同じ小学校に下の子も入学するということで、別の小学校になることもあるでしょう。

しかし、子どもが寂しがっているという理由だけで教育方針や雰囲気が良い小学校を諦めてしまうのは、長い目でみたとき子どもにとってもよくありません。

親が学校の噂だけでなく、実際に小学校を見学して入学予定の学校を決めているのであればなおのこと。あなたが、「この小学校がわが子にあっている」と感じた気持ちをまず一番大事にしてください』(臨床心理士の先生)

私も長男の小学校選択の際、保育園で仲の良い友達がほとんど別の小学校に進学するようなので、最初はそちらの小学校の進学を考えていました。しかし、長男が進学した小学校の説明会で校長先生の話に感銘をうけ、主人と話し合って進学する予定の小学校を変えました。今もその選択は間違ってなかったと考えています。




●入学予定の小学校に同じ保育園・幼稚園の子がいなくても心配ない

『友達づきあいも重要になり、しっかりとした自我が芽生えてくる中学生以降ならともかく、小学校入学の段階では子どもが友達と離れるということをあまり重視しなくても大丈夫です。

別の小学校に入ったら仲良く遊ぶ友達が変わることはよくあります。また、幼い子の順応力は驚くほどで、入学時に知っている友達がいなくてもすぐに別の保育園や幼稚園から入学した友達と仲良くなります。保育園などで友達と仲良く過ごしているからこそ心配になってしまうかもしれませんが、心配は無用です』(臨床心理士の先生)

また、小学校選択制が実施されている自治体の場合、近くに住んでいても別の小学校に行くというケースが多いこともあり、本当に気の合った友達同士であれば、小学校は別であっても放課後や休みの日は一緒に遊び、友情は続いていくこともみられます。



●入学予定の小学校に子どもを連れて行こう

『子どもが入学予定の小学校を、「友達と別になるのはヤダ」と言って嫌がる場合、親としては悩みますよね。そんなときは、入学予定の小学校の学校公開や運動会に連れて行って慣れさせることがおすすめです。

また、そのときに小学校の先生やPTA役員の方に、子どもに対して、「入学待っているよ」と声をかけてもらうようお願いしてみるのも効果的です。「僕はこの小学校に入学するんだ」と実感がわいてくるかもしれません。』(臨床心理士の先生)

次男が来年、長男と同じ小学校に入学予定なので、運動会を見に行ったとき、PTA役員の方に、「来年からよろしくね」と声をかけてもらいました。次男もとてもうれしかったようです。

----------

いかがでしたでしょうか。

私の子どもの小学校も選択制であり、長男が小学校に入学するときは同じ保育園から3人しか入学しませんでした。友達のことなどでドキドキしていましたが、すぐに仲がよい友達ができて、学校生活も充実して過ごすことができています。お子さんにあった小学校を選べるといいですね。応援しています。




●ライター/馬場じむこ(書評ブロガー)
東京都在住36歳。短大卒業後、一般事務・専業主婦を経て、長男が1歳の時に建材メーカーに再就職し、総務・労務も担当する経理主任として8年勤務。現在は税理士事務所にて経理事務業務のほか、Webや雑誌にてライティングを行う。夫、小学5年生の男子、保育園児の5歳男子と暮らす。著書『仕事も子育ても自分もうまくいく!「働くママ」の時間術』日本実業出版社より出版、台湾版も発売中。


27.7.7  ぱぴまみから引用