元日ハム田中賢介氏、札幌に小学校開設へ 立命館と連携、22年度開校目指す

 

2児の父親、現役時代から教育に熱心

 

 プロ野球北海道日本ハムの元選手で球団のスペシャルアドバイザー(SA)を務める田中賢介氏(38)が、札幌市内に私立小学校開設を計画していることが17日、分かった。2022年4月の開校を目指す。既に学校法人設立を済ませて計画を道に提示しており、今年12月にも正式に申請する。江別市で立命館慶祥高校、同中学を運営する学校法人立命館(京都市)に進学教育などの協力を要請中で、立命館側からは前向きな返答を得ているという。連携が実現すれば、将来的に道内初となる小中高から大学につながる一貫教育への可能性も広がりそうだ。

 設置と運営は学校法人「田中学園(仮称)」(田中賢介理事長)が行う計画。学校名は未定。関係者によると田中氏側から学校法人立命館に対し、進学や国際教育についての連携を求め、現在は両者で具体的な協議を進めている段階という。田中氏は2児の父として現役時代から教育に熱心で、学校運営に対しても高い関心があったとみられる。

 設置場所は札幌市豊平区西岡1の7で、西岡中央公園に隣接する約2万5千平方メートルを取得予定。敷地内にある今年3月まで札幌大の研修施設として使われていた3階建ての建物を改修するなどして、校舎と体育館、グラウンドを整備する。定員は1学年50人の計300人で、各学年2学級。教職員38人のうち10人は外国人とする計画で、語学教育にも力を入れて「世界に挑戦する12歳」の育成を目指すという。

 

 

2020.5.18  北海道新聞